総務の人から「よかったら新入社員に使っていない原チャリを売ってあげてくれないか」と打診される。
その新入社員は一人暮らしで、今あんまりお金がないのだという。バス通勤だが、バスの時間が合わず、苦労しているのだと。通勤距離は往復30キロもあると。
そして、彼は現在、客先常駐で作業をしており、遅刻や欠勤が契約上許されないのだと。何かあっても、即刻、会社が代打を立たないと違約が生じるんだとか(実際、欠勤があると代わりの人をすかさず出している)。
「原チャリ通勤なんてさせないほうがいいですよ。金ないと言ってもクルマ買って通ってもらったほうがいいです」
と私は答えた。
こんな人には原チャリ通勤は薦められない。
- 緊急時に原チャリ以外の交通手段(歩いて来れるも含め)がない人
- 勤務開始時間に遅れることが絶対に許されない人
- 健康上、安静を求められている人や妊婦、怪我人
- 通勤距離が長い人(原チャリ基準で)
雪が降ったり、炎天下に渋滞したり、故障したり、事故ったりすることも考えておかないと詰む。
ビンボーだから原チャリ通勤しようというのは、私もそうだったので否定はできないが、業務に支障をきたさないためには、余裕が必要なのだ。
スタッドレスタイヤに換装する金も惜しいとかいうのでは、冬の通勤はムリだし、任意保険に加入しないやつは乗らないほうが良い。お金の余裕もすこしは必要なのだ。