冬は好きな季節だけど、最近では痛みがつきものになってきている。
痛みは過去の行いや加齢からくるものばかり。治療しても完治に至らない症状からくるものばかりである。人生の痛みとも言えるかもしれない。
昔、事故って壊した膝が痛い。変形性膝関節症と痛風のコンボ技でくるので温めないと動けない日もある(定年退職まではまだまだある年齢なのにな)。
歯の根に巣食ったバイキンのせいで歯ぐきが痛い。歯根の痛みは、鎮痛剤と抗生物質で多少はやわらぐが完治させるには抜歯しかなく、歯科医は今の状態で抜歯はやめとけと言い続けている。どうしようもない。
加齢のせいで寒い夜に脚が脚が攣るようになった。漢方薬やら飲んでいるがいっこうに改善しない。脚が攣らないようにするには温かい布団から脚が出ないように気をつけて寝るぐらいしかない(寝相が悪いほうだが)。年をとってくると寝るのにも注意力がいる。
今朝も脚が攣ってしまい「アタ、アタ、アタタタタタタタ…」と1990年代に流行した少年漫画の主人公の雄叫びような声をあげていたら(もっとも私のは悲鳴だ)、家人が「道路が凍っている」と教えてくれた。
おそるおそるカーテンを開けてみると、道路が白い。まだ朝日が登りきっていないなか、凍結した路面はどこまでも続いていた。
「今日が休みでよかった!」
思わず口に出して、次の瞬間気づく。今日だけではない、明日もそうかもしれないし、その次の日もかも…。大地が凍る季節が始まったのだ。
だけど、大丈夫だ。
通勤用のスクーターのタイヤはもうスタッドレスに換えてあるし、
ヘルメットの曇り止めも万全。
米軍が極地で使っていた最強のコートで防寒もバッチリ。
風除けのハンドルカバーも用意してある。
今年は防寒レッグシールドも控えさせてあるし、
ガソリン携行缶は昨日、満タンにしてある。ガソスタ寄るのがおっくうな日や、夜討ち朝駆けの日にも対応済みだ。
来いよ、冬将軍! 私はお前に負けたことなんて一度もないんだ。
こんな感じに逆上してテンションがあがるから冬が好きなんだろう。
今週のお題「あったか~い」
だそうけど、あったかくなくても、いいもんなんですよ、冬は。